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こんにちは。
自律神経を研究・治療している黄相哲院長です。
もしかして、多汗症で不便を感じていませんか?
汗が多いからといって、すべての多汗症が同じ原因で起こるわけではありません。
汗が出る位置、汗がひどくなる状況、
そして体の全体的な体調によって
多汗症の原因と管理方法は全く異なる場合があります。
今日は多汗症を
原因とタイプ別に整理して
もう少し分かりやすく説明します。
多汗症とは何ですか?
多汗症は、単に暑いから出る汗とは違います。
日常生活に支障をきたすほど
必要以上に汗が過剰に分泌される状態を指します。
手や足、脇の下、顔や頭皮、
背中や胸、下半身や鼠径部など
様々な部位に現れることがあり
どの部位に主に現れるかによって
その性質と原因も異なります。
だから多汗症は
無条件に一つの疾患として見るのではなく
いくつかのタイプに分けて理解することが大切です。

多汗症の大きな原因、本当の熱と偽りの熱
汗をかく最も基本的な理由は「熱」です。
しかし、この熱は大きく2つに分けることができます。
1つ目は本当の熱、つまり実熱です。
幼い頃から暑さに弱く
四季を通じて冷たい水や氷水を求めながら
体温が上がりやすく
熱が主に上半身に集まる傾向があります。
二つ目は偽熱、つまり虚熱です。
普段は寒さに弱く、体力も弱いのですが
緊張したり、ストレスを受けると
急に顔や手足に汗がポタポタと出る場合です。
体が弱いのに
まるで熱が急上昇するように感じるのが特徴です。
この区分を理解することで
なぜ汗が出るのか原因が見え
治療や管理の方向性も明確になります。
手足に汗をたくさんかく手足多汗症
手足に汗が多い方は
暑い時より
緊張、不安、慣れない環境、負担のかかる状況で
症状がひどくなることが多いです。
手足多汗症の患者さんに
よく見られる共通の特徴があります。
コーヒーやエナジードリンクのように
カフェインに敏感に反応して
汗が急に増えることが多く、
舌が尖って赤くなる傾向があったり
首や僧帽筋がいつも硬く緊張していることも多いです。
ペンを持ったり、マウスを使うとき、
ローションを塗るように
手に刺激が加わると
さらに汗が増える方も少なくありません。
このタイプは
交感神経の過剰反応と深い関係があります。

顔や頭に汗が多い頭汗症、顔面多汗症、顔面多汗症
顔や頭皮に汗が多い場合は
比較的実熱、つまり実熱の傾向が強い場合が多いです。
夏だけでなく、春や秋も暑くなりやすいし
冬でも服が少し厚くなってしまったり
ヒーターのある空間に入ると
汗が急に増える様相を見せます。
特に上半身に熱が溜まりやすい方は
顔面紅潮、熱感、頭痛を一緒に訴えることも多いです。

手足多汗症から頭部多汗症に変わる場合
臨床で患者さんを見ていると
中学・高校時代には手足に汗をたくさんかいていたのに
20~30代になると
20~30代になると顔や頭の方に汗が移っていくケースもよく見かけます。
若い頃は、末梢部の汗腺が比較的活発に活動していましたが
年齢を重ねるにつれて末梢の汗腺は徐々に減少し
上半身側の汗腺の活動性が高くなることで
頭汗症に変化する場合と解釈することができます。

脇汗と臭い、多汗症の特徴
脇の下の汗や臭いでお悩みの方も多いです。
この部位は、汗腺の種類が異なるため、特徴も異なります。
特徴も違って現れます。
手、足、頭の汗は主にエクリン腺から出ますが
脇の下、乳首、会陰部は
アポクリン腺の影響を多く受けます。
アポクリン腺から分泌される汗は
老廃物、ホルモン、たんぱく質成分が混ざっていて
粘度が高く粘着性があり
細菌と出会うと臭いが強くなることがあります。
思春期やストレスの多い時期に
症状が悪化することもよくあります。
漢方医学的には
消化機能の低下と体内の老廃物の蓄積、
つまり湿の問題を一緒に見ることが多いです。

食べ物だけ食べると顔に汗が出る味覚多汗症
熱いものだけでなく
辛いものや酸っぱいものを食べると
顔に過度に汗をかく方もいらっしゃいます。
この場合、単に熱が多いからというよりも
食物刺激に反応する受容体と
交感神経の過剰な活性化が
一緒に作用していると考えられます。
症状が長引くと
辛い食べ物の写真や映像だけ見ても
汗が出ることもあります、
これは脳がその刺激を記憶して
条件反射のように反応する様相と解釈できます。
更年期に現れる多汗症
更年期には、更年期障害とともに
顔面の汗が急に増え
暑かったり寒かったりすることを繰り返すことが多いです。
一般的には女性ホルモンの変化で説明され
ホルモン療法で改善される方も多いです。
しかし、ホルモン治療後も
症状が続く場合は
免疫力の低下、気力低下による
虚熱状態を一緒に考慮する必要があります。
この場合、治療アプローチの方向を変える必要があります。
寝汗をかく多汗症
寝ている間に汗をかく場合も
原因によって異なります。
子供の場合は
免疫システムがまだ完全に成熟していない過程で
汗をたくさんかくことがあります、
中高年以降は
疲労の蓄積と気力の低下で
夜に汗をかくことが多いです。
どちらの場合も
体の回復力と免疫力が低下しているという
シグナルと解釈することができます。

体質によって異なる多汗症の傾向がある
どの体質でも多汗症は現れますが、体質によって
傾向には違いがあります。
少陽人は
交感神経が過敏になりやすく
緊張性手足の多汗症が多い傾向にあります。
太陰人は
頭部多汗症や全身多汗症になりやすい傾向があり
汗がベタベタしたり、臭いを伴うことが多いです。
冷え症の人は
体力が弱く、虚熱性、冷や汗の形が多く
汗をかいた後、かえって元気がなくなることが多いです。
多汗症管理の鍵はタイプ分けです。
多汗症は一つの症状のように見えますが
種類や原因は多種多様です。
そこで、自分の多汗症が
自分の多汗症がどのタイプに該当するのかを正確に見極め
それに合った治療と管理の方向性を決めることが
何よりも重要です。
自律神経に関連する症状は
睡眠、食事、ストレス、飲酒などの
生活習慣が崩れると
再発したり、悪化しやすくなります。
生活のバランスを一緒に管理していただければ
日常は十分に変わることができます。
一人で悩まずに
今の状態を冷静に整理することから
まずは今の状態を整理することから始めてみてください。
ご不明な点があれば
いつでもコメントでどうぞ。
少しでも楽になる方向に
私がそばで一緒にお手伝いさせていただきます。